【コラム・鍼灸マッサージ】スポーツ振興(学校の保険)について
日本スポーツ振興センターの災害共済給付制度をご存知でしょうか。
鍼灸・マッサージ院ではあまり聞き慣れない制度ですが、
柔道整復と同じように利用することができます。
災害共済給付制度
学校の管理下で生じたケガに対して、日本スポーツ振興センターから保護者に給付金が支払われる制度です。
初療から治癒までに要する費用額が5,000円以上のものが対象となり、
給付金額は費用額の4割(3割負担場合)になります。
≪例 保険の自己負担額3割+見舞金1割=合計4割≫
健康保険が適用される傷病が対象となるため、鍼灸・マッサージでは医師の同意が必要です。
学校の管理下とは
対象となる学校(国立、公立、私立の別を問わない)
義務教育諸学校・高等学校・高等専門学校・幼稚園・幼保連携型認定こども園・高等専修学校・保育所等
管理下となる範囲
授業中、部活動、修学旅行、休憩時間、通学中等
請求の流れ
申請には「医療等の状況」という用紙が必要となります。
学校でもらえるものなので、最初の来院時にお持ちになっているかご確認ください。
1.保護者が学校から「医療等の状況」を受け取る
2.病院で医師から同意書をもらう
3.施術を行う
この時、「医療等の状況」を記入
通常通りレセプトを作成・保険者へ請求し、窓口では一部負担金額をそのまま徴収する
4.保護者が学校へ「医療等の状況」を提出する
5.学校から学校の設置者(公立の場合は教育委員会、
私立の場合は法人の理事長等)へ「医療等の状況」を提出する
6.学校の設置者から日本スポーツ振興センターへ請求する
注意点
・申請から給付までおおよそ3ヶ月かかるので、早めに申請しましょう。
・複数月にまたがる場合、1ヶ月ごとの「医療等の状況」を記入してください。
・施術月から2年間請求を行わなかった場合、給付が受けられなくなります。
・マッサージは柔道整復と同じ用紙を使用しますが、鍼灸は用紙が異なります。
・原則、医療助成との併用はできません。
日本スポーツ振興センターのHPはこちら⇒独立行政法人日本スポーツ振興センター
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