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お知らせ

2018/03/07

第19回あん摩マッサージ指圧、はり・きゅう療養費検討専門委員会【当会の所感】

第19回あん摩マッサージ指圧、はり・きゅう療養費

検討専門委員会についての当会の所感

 

去る、平成30年3月2日に『第19回あん摩マッサージ指圧、はり・きゅう療養費検討専門委員会』(以下、当該委員会)が開催されました。

当該委員会では前回に引き続き『あはき療養費の不正対策』について、そして『受領委任制度による指導監督に仕組みの導入(案)』について話し合いがされました。

この点について当会の所感を表明します。

あはき療養費の不正対策

『あはき療養費の不正対策』については、当該委員会資料(資料は当会ホームページ上にてリンクが有りますので、そちらを参照してください)、を中心に、領収証交付や署名に関する規定など『患者本人による請求内容の確認』、同意書の様式や、施術報告書の作成、再同意のあり方など『医師の同意・再同意』、1年以上・月16回以上施術継続理由・状態記入書の見直し・調査の実施など『長期・頻回の施術等』、料金の見直しを中心に『往療』、審査会の設置や審査基準の明確化など『療養費の審査体制』、そして申請書の様式の統一、施術録の整備義務、療養費についての患者説明、不適正な広告の是正など『その他』以上について議論されました。

不正対策については数回にわたって議論されていることもあり、具体的な内容にも言及がありましたが、新たに目立った話題が出たわけではありませんので、資料にて内容をご確認ください。

受領委任制度による指導監督に仕組みの導入(案)

今回、いずれの内容を置いといたとしても、最も注目をしなければならない事項としては『受領委任制度による指導監督に仕組みの導入(案)』において議論された『施術所・施術管理者の登録』になります。

当会では過去の所感でも平成30年度以内に受領委任契約の概要が提示される想定をしている旨を記載しておりましたが、当該委員会にて、今後の議論の状況等により変更があり得ると前置きをしながらも

 

平成30年 7月 ~受領委任登録の受付

平成30年10月~受領委任の取り扱いの開始

 

という具体的なスケジュール案が提示されました。

また柔道整復療養費における受領委任契約にて平成30年4月から新たに施術管理者となる者に研修受講や実務経験の要件を課す仕組みの実施状況を踏まえて、あはき施術管理者においても、それに準ずる仕組み導入が検討されています。

さらに不正請求の項目と関連して、施術録の作成・保存に関する事項(柔整で言う施術録の整備事項)も柔道整復療養費と同様に規定する提案もなされています。

 

これまでの委員会でなされてきた、あはき療養費における受領委任契約制度の議論が、急に大きく動き出した当該委員会であったという印象です。

 

受領委任契約の取り扱い開始までに、あと何回の委員会があるのかはわかりかねますが、平成30年7月からの登録受付が提示された以上は、今後の議論においては、加速度的に、緊急性の高い情報が公開されることは明らかです

 

議論の詳細や現段階での決定事項、想定出来得る展望、柔道整復の受領委任との対比などは

平成30年4月1日(日曜日)に開催される当会のセミナーで解説させて頂きます。

 

詳細は当会ホームページなどでご確認ください。

 

 

 

 

平成30年3月7日

安全保障鍼灸マッサージ師会 統括部長 髙橋一旗